日本酒初心者の自分にとっては、ハッキリとした特徴があったり、受賞歴のあるお酒に購買意欲がそそられるものです。
今回紹介するX3亜麻色は、ワインのようにオシャレなボトルデザインと、麹を三倍使用している特徴に惹かれて購入した純米原酒。
日本酒度-24の超甘口でありながら、酸度が2.4という高さが、どういう味わいになるのかとても楽しみです。
X3 亜麻色 麹三倍仕込み純米原酒の特徴・スペック
通常の日本酒では、米麹の割合は使用米の全体15%程とされているそうですが、X3亜麻色ではその3倍使用されています。
醪を四段仕込みにすることで、濃厚な甘みに負けない酸を形成し、バランスのよいお酒に仕上げたとのことです。
Kura Master Paris 2021プラチナ賞受賞
第5回Kura Master日本酒コンクールは、7月12日(月)パリ市内 (会場:エスパス・シャラントン)にて開催されました。
今年も新型コロナ感染防止対策を徹底した環境において、審査委員長であるXavier Thuizatグザビエ・チュイザ氏 ホテル・ド・クリヨン シェフソムリエをはじめ、ペニンシュラホテル等の5つ星ホテルを含むフランスを代表するホテルのトップソムリエ、ミシュランで星を獲得しているレストランで活躍するソムリエ、レストランオーナーら総勢72名の審査員が参加し、960点(昨年824点)が審査に挑みました。
出典:日本酒審査会2021Kura Master Paris
醸造元は金紋秋田酒造
X3 亜麻色 麹三倍仕込み純米原酒は、熟成古酒・山吹ゴールド、悠久の梅雫、comicaなどを醸造している金紋秋田酒造の日本酒です。
X3 亜麻色 麹三倍仕込み純米原酒を飲んだ感想・評価
銘柄に恥じない美しい亜麻色
ボトルも白ワインみたいだったから、せっかくなのでワイングラスに注いでみると、本当に綺麗な亜麻色をしていて驚かされました。
白ワインのような~なんて誉め言葉はよく耳にしますけども、X3亜麻色に関しては白ワインを購入した錯覚に陥るくらい似ていますね。
純米酒とは思えない芳醇な香り
精米歩合70%の純米酒は、香りが控え目な印象があったんですけど、X3亜麻色はグラスを回して何回も嗅いでしまうくらい芳醇な香り。
ツンとくるようなアルコール臭さは感じず、フレッシュなお米と果物がミックスしたような、優しくて甘い香りを楽しめます。
濃厚な甘みを引き立たせる酸味とキリッと締める辛み
日本酒度が-24。
甘口のお酒を飲むのが初めてなので、どれほど甘いのかと身構えていました。
いざ、口に含んでみると、粘度のある濃厚な甘みが主張するだけでなく、酸味が輪郭をつくり、喉を通ると辛みがキリッと後味を引き締めます。
自分は日本酒を飲み始めて間もないので、これほど複雑な味わいがあるのかと驚かされました。
料理と合わせるなら5~15度くらいが美味しい
涼冷えから花冷えくらいの温度帯に冷やして飲むと、酸味と香りがスッキリとした印象の上品な日本酒へと変化しました。
寝酒として軽く1杯飲むなら、常温のほうが厚みがあって美味しいですし、食中酒として味わいたいならよく冷やしたほうが爽やかで美味しく飲めました。
まとめ
価格は720ml税込約1850~2000円。
日本酒のなかでは低~中価格の間くらい。
2回目を買ってもいいなと思わせるくらい、芳醇な香りと複雑な美味しさを味わえる日本酒でした。
梅酒や柚子酒などの、酸味のある果実酒が好きな人はぜひ飲んでみてください。